さぶちゃん
半ちゃんらーめん
[訪問日]
2017年2月9日(木)
[評価]★★★☆☆
1966年創業、昨年の4月で50周年を迎えた老舗中の老舗「さぶちゃん」。
約5年振りの訪問です。
この「さぶちゃん」、何が有名かって、「半ちゃんらーめん」の元祖として
とても有名なお店ですよね。
今でこそ、こういったセットものは当たり前ですが、当時は画期的だったようです。
店主は、木下三郎さん。
そう、だから、「さぶちゃん」。
「さぶちゃん」と並んで、「半ちゃんらーめん御三家」と呼ばれている
「伊狭」、「成光」というお店があるのですが、元々は、その「伊狭」で修行し、
すぐに独立したそうなんです。
「伊狭」で「半ちゃんらーめん」を出すようになったのは、「さぶちゃん」より後で、
木下三郎さんの教えによるものと思われます。
さて、そんな「さぶちゃん」。
場所は、神保町のど真ん中にあります。
「神保町」から歩いて●分、白山通りからそれた路地裏にあります。
この小さな路地なんですが、通称「木下通り」と呼ばれてまして・・・
なぜかというと、木下三郎さんのお兄さん二人が経営するお店が連なってるから。
木下3兄弟、長男の勝義さんが「キッチン グラン」、次男の靖啓さんが「和食処 近江や」、
そして、三男の三郎さんが「さぶちゃん」を、それぞれ3軒連なって経営してるんですね。
それで、「木下通り」、というわけです。
やや、脱線しました・・・
で、「さぶちゃん」ですが、お店は、ものすごく狭いです。
逆L字カウンター7席のみ、狭い厨房。
正直、とんねるずの「きたなシュラン」に認定されてもおかしくない、
そんな、ちょっと汚らしいお店です。
それでも、お客さんは絶えず、結果、半世紀もの間、愛され続けてるわけです。
そんな「さぶちゃん」のメニュー。
とてもシンプルです。
「らーめん」、「半ちゃんらーめん」、「大盛りらーめん」、「ちゃーはん」、
「ちゃーしゅうめん」の5つのみ。
そして、大半の人が注文するのが「半ちゃんらーめん」。
「半ちゃんらーめん専門店」的な、ほとんど「半ちゃんらーめん」=「さぶちゃん」、
そんな感じのイメージです。
さすが「元祖」って感じですが。
ですから、僕も、必然的にチョイスしたのは「半ちゃんらーめん」。
あまり、炭水化物×炭水化物は摂らないようにしてるのですが、「さぶちゃん」では、
これを食べなければ意味がないですし。
それに、ラーメンの連食してるくらいであれば、同じかなとも・・・(笑)
ってなことで、「半ちゃんらーめん」を当然のごとく注文です。
久しぶりの「さぶちゃん」の味。
けっこう楽しみです。
早速ですが、感想の方をレポしていきましょう。
まずは、ビジュアル。

これぞ、元祖「半ちゃんらーめん」。
オーソドックスな「らーめん」に、小振りの「ちゃーはん」。
これですよ、これ。
美味そうです。

では、細かく。

「らーめん」は、ホント、オーソドックスな「東京ラーメン」のスタイル。
鶏油の浮いた清湯醤油スープ。
かん水がしっかりと効いていそうな黄色い細縮れ麺。
トッピングには、見るからに甘辛そうなメンマがたっぷりと盛られ、
豚モモ肉のチャーシューが1枚。
そこに刻みネギの薬味が散りばめれている。
「さぶちゃん」の「らーめん」は、レンゲなしです。
「ザ・東京ラーメン」といってもおかしくないビジュアルですね。
そして、「半ちゃーはん」。

やや濃い目の色をした「ちゃーはん」。
たっぷり卵と刻んだチャーシューの入ったもの。
いわゆるパラパラチャーハンとは違い、どちらかというと「焼き飯風」。
香ばしさが伝わってくるビジュアル。
美味しそう。
では、いただきましょう!
まずは、「らーめん」のスープを一口。
レンゲがないので、「ちゃーはん」についてくるスプーンで。
鶏油を使っているのですが、その甘さはあまり感じられず、しっかりとした
醤油の味がじんわりと染み渡ってきます。
豚骨、鶏ガラをメインにこんぶ、鰹節で味を調えたスープは、
まさに「東京ラーメン」。
そして、ほのかに感じる「生姜」の風味も良いですね。
懐かしい・・・。
美味しいです。
そして、麺。
やや縮れがかった細麺は、啜り心地が良く、喉越しも良い。
啜った麺からスープが飛び散るくらい、思い切り啜りたくなる麺。
昔ながらの「ラーメン」って、そんな感じですよね。
コシもあって美味しいです。
具材は、メンマとチャーシューのみ。
メンマは、甘辛く、けっこう味の濃いもの。
かなりの量が入ってるので、少ないトッピングの中での存在感は大きい。
そして、チャーシューは、豚モモ肉。
けっこうしっかりとした肉質なんだけど、やわらかい。
しかも、しっかりと味が沁みていて、噛めば噛むほど味が出る美味さ。
少ないトッピングだけど、これで十分。
そして、「半ちゃーはん」。
その都度作っていたのでは間に合わないので、常に作り置きしたものを温め提供。
普通の中華風のチャーハンとは違って、甘辛い感じ。
ラーメンのスープを使って作ってるようですね。
そのスープが焦げて、香ばしさが加わったりして、懐かしい家庭のチャーハンの味。
本物の中華チャーハンっぽくないところが、逆に良い。
卵、刻みチャーシューも入っていて美味い。
久々に懐かしい味を堪能しました。
レンゲがついてないので、最後はどんぶりを盛って、完飲完食。
美味しかったです。
今回、久々に「さぶちゃん」に訪問したのには理由があります。
店主のさぶちゃんこと木下三郎さん。
御年80歳。
かなりのご高齢です。
もうそろそろ引退されてもおかしくない年。
そうなると、「さぶちゃん」の味を楽しめなくなります。
そんなことを急に思い立ち、今のうちに食べておかなければいけないと、
衝動的に訪問してしまいました。
できれば、この味を、後進に伝えて、お店を存続してくれるとうれしいんですけどね。
ただ、まだ、チャンスはあるはず。
そのうち、また食べに行きたいです。

[データ]
●店名:さぶちゃん
●住所:東京都千代田区神田神保町2-24 木下ビル 1F
●交通:都営新宿線「神保町」より徒歩3分
●営業:[火~土]12:00~15:00/16:30~19:30
●定休:日曜・月曜・祝日

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半ちゃんらーめん
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[評価]★★★☆☆

1966年創業、昨年の4月で50周年を迎えた老舗中の老舗「さぶちゃん」。
約5年振りの訪問です。
この「さぶちゃん」、何が有名かって、「半ちゃんらーめん」の元祖として
とても有名なお店ですよね。
今でこそ、こういったセットものは当たり前ですが、当時は画期的だったようです。
店主は、木下三郎さん。
そう、だから、「さぶちゃん」。
「さぶちゃん」と並んで、「半ちゃんらーめん御三家」と呼ばれている
「伊狭」、「成光」というお店があるのですが、元々は、その「伊狭」で修行し、
すぐに独立したそうなんです。
「伊狭」で「半ちゃんらーめん」を出すようになったのは、「さぶちゃん」より後で、
木下三郎さんの教えによるものと思われます。
さて、そんな「さぶちゃん」。
場所は、神保町のど真ん中にあります。
「神保町」から歩いて●分、白山通りからそれた路地裏にあります。
この小さな路地なんですが、通称「木下通り」と呼ばれてまして・・・
なぜかというと、木下三郎さんのお兄さん二人が経営するお店が連なってるから。
木下3兄弟、長男の勝義さんが「キッチン グラン」、次男の靖啓さんが「和食処 近江や」、
そして、三男の三郎さんが「さぶちゃん」を、それぞれ3軒連なって経営してるんですね。
それで、「木下通り」、というわけです。
やや、脱線しました・・・
で、「さぶちゃん」ですが、お店は、ものすごく狭いです。
逆L字カウンター7席のみ、狭い厨房。
正直、とんねるずの「きたなシュラン」に認定されてもおかしくない、
そんな、ちょっと汚らしいお店です。
それでも、お客さんは絶えず、結果、半世紀もの間、愛され続けてるわけです。
そんな「さぶちゃん」のメニュー。
とてもシンプルです。
「らーめん」、「半ちゃんらーめん」、「大盛りらーめん」、「ちゃーはん」、
「ちゃーしゅうめん」の5つのみ。
そして、大半の人が注文するのが「半ちゃんらーめん」。
「半ちゃんらーめん専門店」的な、ほとんど「半ちゃんらーめん」=「さぶちゃん」、
そんな感じのイメージです。
さすが「元祖」って感じですが。
ですから、僕も、必然的にチョイスしたのは「半ちゃんらーめん」。
あまり、炭水化物×炭水化物は摂らないようにしてるのですが、「さぶちゃん」では、
これを食べなければ意味がないですし。
それに、ラーメンの連食してるくらいであれば、同じかなとも・・・(笑)
ってなことで、「半ちゃんらーめん」を当然のごとく注文です。
久しぶりの「さぶちゃん」の味。
けっこう楽しみです。
早速ですが、感想の方をレポしていきましょう。
まずは、ビジュアル。

これぞ、元祖「半ちゃんらーめん」。
オーソドックスな「らーめん」に、小振りの「ちゃーはん」。
これですよ、これ。
美味そうです。

では、細かく。

「らーめん」は、ホント、オーソドックスな「東京ラーメン」のスタイル。
鶏油の浮いた清湯醤油スープ。
かん水がしっかりと効いていそうな黄色い細縮れ麺。
トッピングには、見るからに甘辛そうなメンマがたっぷりと盛られ、
豚モモ肉のチャーシューが1枚。
そこに刻みネギの薬味が散りばめれている。
「さぶちゃん」の「らーめん」は、レンゲなしです。
「ザ・東京ラーメン」といってもおかしくないビジュアルですね。
そして、「半ちゃーはん」。

やや濃い目の色をした「ちゃーはん」。
たっぷり卵と刻んだチャーシューの入ったもの。
いわゆるパラパラチャーハンとは違い、どちらかというと「焼き飯風」。
香ばしさが伝わってくるビジュアル。
美味しそう。
では、いただきましょう!
まずは、「らーめん」のスープを一口。
レンゲがないので、「ちゃーはん」についてくるスプーンで。
鶏油を使っているのですが、その甘さはあまり感じられず、しっかりとした
醤油の味がじんわりと染み渡ってきます。
豚骨、鶏ガラをメインにこんぶ、鰹節で味を調えたスープは、
まさに「東京ラーメン」。
そして、ほのかに感じる「生姜」の風味も良いですね。
懐かしい・・・。
美味しいです。
そして、麺。
やや縮れがかった細麺は、啜り心地が良く、喉越しも良い。
啜った麺からスープが飛び散るくらい、思い切り啜りたくなる麺。
昔ながらの「ラーメン」って、そんな感じですよね。
コシもあって美味しいです。
具材は、メンマとチャーシューのみ。
メンマは、甘辛く、けっこう味の濃いもの。
かなりの量が入ってるので、少ないトッピングの中での存在感は大きい。
そして、チャーシューは、豚モモ肉。
けっこうしっかりとした肉質なんだけど、やわらかい。
しかも、しっかりと味が沁みていて、噛めば噛むほど味が出る美味さ。
少ないトッピングだけど、これで十分。
そして、「半ちゃーはん」。
その都度作っていたのでは間に合わないので、常に作り置きしたものを温め提供。
普通の中華風のチャーハンとは違って、甘辛い感じ。
ラーメンのスープを使って作ってるようですね。
そのスープが焦げて、香ばしさが加わったりして、懐かしい家庭のチャーハンの味。
本物の中華チャーハンっぽくないところが、逆に良い。
卵、刻みチャーシューも入っていて美味い。
久々に懐かしい味を堪能しました。
レンゲがついてないので、最後はどんぶりを盛って、完飲完食。
美味しかったです。
今回、久々に「さぶちゃん」に訪問したのには理由があります。
店主のさぶちゃんこと木下三郎さん。
御年80歳。
かなりのご高齢です。
もうそろそろ引退されてもおかしくない年。
そうなると、「さぶちゃん」の味を楽しめなくなります。
そんなことを急に思い立ち、今のうちに食べておかなければいけないと、
衝動的に訪問してしまいました。
できれば、この味を、後進に伝えて、お店を存続してくれるとうれしいんですけどね。
ただ、まだ、チャンスはあるはず。
そのうち、また食べに行きたいです。

[データ]
●店名:さぶちゃん
●住所:東京都千代田区神田神保町2-24 木下ビル 1F
●交通:都営新宿線「神保町」より徒歩3分
●営業:[火~土]12:00~15:00/16:30~19:30
●定休:日曜・月曜・祝日

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