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十八番(おはこ)@野方 / らーめん
十八番(おはこ)
らーめん

[訪問日]
2016年1月22日(金)

[評価]★★★★☆

十八番(おはこ) -- らーめん


環七沿いにある老舗「十八番」。

「十八番」と書いて「おはこ」と読みます。


創業が、昭和38年ですから、すでに半世紀以上も営業している
老舗中の老舗というわけです。


今回は、この「十八番(おはこ)」に訪問してきました。




さて、「環七」といば、ラーメン激戦区。

正確に言えば、「元激戦区」ということになるのでしょうか?


1980年代後半から1990年初頭が、「環七ラーメン激戦区」として
一時代を築いた時代でしょう。


「なんでんかんでん」、「土佐っ子ラーメン」などを代表に、
今とは比べ物にならないくらいのラーメン店が犇いていたのが
「環七」です。


ちょうど、僕がラーメンを食べ歩き始めた頃で、「なんでんかんでん」、
「土佐っ子ラーメン」など、夜な夜な車で繰り出し、食べに行きました。


ですが、その「環七」も、時代とともに下火になっていき、
道路交通法での駐車禁止が厳しくなったことが止めを刺し、
今ではかなり減少してしまいました。


そんな「環七ラーメン激戦区」の時代を経て、今なお人気店として
衰えを知らないのが、今回訪問した「十八番(おはこ)」なんです。



で、その「十八番(おはこ)」。


創業が1963年というだけあって、それ相応の歴史があります。



さて、ちょうど、同時代、1961年に神楽坂で創業したお店で、
「手打ち中華 高揚」というお店がありました。

後に一度閉店し、1964年に、沼袋で再度オープンし、
平成17年まで営業を続けたお店です。


このお店、「青竹」で打つ「手打ち麺」と「パイクー」という
豚ロースの唐揚げを入れたラーメンが名物だったようです。


前述しましたが、現在は閉店して存在しないのですが、
その流れを汲む暖簾分けされたお店が現在も営業しています。

それが、1982年創業の「新高揚 新宿店」。

「新宿店」となっていますが、元々は、「中野新橋」に
1972年にオープンした「新高揚」が暖簾分けの元のよう。

「新宿」に移転したのかどうかはわかりませんが、「中野新橋」の
「新高揚」は現在は営業してません。


そして、もう一つ暖簾分けされたお店が、「中華 高揚 東中野店」。

このお店は、1994年に創業し、現在も営業しています。


「東中野店」以外にも「一之江店」、「和光店」があったのですが、
このうち「一之江店」は閉店しているようで「和光店」は、
「高揚」とは違う味を提供しているようです。



さて、大分、前置きが長くなりましたが、これが、「十八番(おはこ)」と
どんな関係があるのかというと・・・。



つまり、この閉店してしまった名店「高揚」で修行し、独立したのが、
今回の「十八番(おはこ)」なわけです。


屋号こそ「高揚」を名乗っていませんが、「高揚」の流れを汲み、
しかも、一番「高揚」の味を継承しているのが、このお店のようなんです。



ちなみに、それぞれの創業年を時系列で見てみると・・・

手打ち中華 高揚@神楽坂 昭和36年(1961年)
十八番@野方 昭和38年(1963年)
手打ち中華 高揚@沼袋 昭和39年(1964年)(平成17年(2005年)閉店)

新高揚 中野新橋店@中野新橋 昭和47年(1972年)(閉店)
新高揚 新宿店@新宿 昭和57年(1982年)

中華 高揚 東中野店@東中野 平成4年(1994年)

と、なっています。



「十八番(おはこ)」は、「高揚@沼袋」よりも1年早く創業してますね。


つまり、「十八番(おはこ)」の店主さんは、「高揚」の創業間もない
神楽坂時代に修行していたようなんです。


一番、「高揚」の味を継承しているのはそのせいもあるんでしょうかね?




さて、そんな「十八番(おはこ)」なですが、存在こそ知っていましたが、
一度も訪問したことがありませんでした。


ということで、今回が初訪問となります。



冒頭で、お店が環七通り沿いにあると言いましたが、
最寄り駅でいうと、西武新宿線「野方」になります。


「野方」から環七に出て南下すること7分程度。

電車でも来れる便利な場所にあります。



お店は、大きな一軒家の一階部分を店舗にしているのでしょう、
店構えは、けっこう立派です。


暖簾をくぐると、正面に厨房を前にしたカウンター席が5席、
右奥に4人掛けのテーブル席が3卓あります。


そして、その奥に、製麺スペースがあり、麺打ち用の青竹が・・・。



メニューは、かなり豊富です。


看板メニューとして、「手打ちラーメン」をあげてはいますが、
基本的には、昔ながらの中華料理のお店です。

ですので、書ききれないほどの量のメニューがあります。


麺類だけでも20種類くらい、他に中華の一品ものが20種類くらい、
ご飯もの数種類、定食セットものも数種類あります。

もちろん、酒類も置いてます。



かなり豊富です。



ですが、僕のお目当ては、「らーめん」。


「青竹」で打った手打ち麺で作った「らーめん」を食べたくて
訪問してきたわけです。


ですので、他の豊富なメニューには目もくれず、注文したのは、
もちろん「らーめん」です。




ということで、環七ラーメン激戦区時代も乗り越え、
創業から半世紀以上も提供し続けてきた「十八番(おはこ)」。


その伝統の味「らーめん」をいただいてきました。




では、その感想の方を。




まずは、ビジュアルから。

十八番(おはこ) -- らーめん

昭和ですね。

「昭和ノスタルジック」という言葉がピッタリの見た目です。


すごくシンプルなんですが、なんというか、「風情」を感じます。

十八番(おはこ) -- らーめん_アップ

スープは、透き通った清湯醤油。

まばらに浮く薬味の刻みネギ。


その中には、孟宗竹を使用し打ち上げた自慢の手打ち麺が
ズッシリと収まっています。

平たく縮れた、ところどころ太さが違っていたりするのが
手打ちっぽくて良いですね。


その上には、ロースのチャーシューが2枚とメンマ。

具材は、この2つだけ。


「昭和ノスタルジック」なラーメンでも、ナルトとか海苔とか
そんなものものっていたりするのですが、ここのはそれすらない
シンプルさです。



美味しそうです。




では、いただいてみましょう。




まずは、スープ。



あっさりした醤油味。

でも、そのあっさりの中には、動物系、魚介系、野菜などの
旨味がギッシリとつまっています。


スープは、豚、鶏をベースに貝、昆布などの乾物系の魚介、
野菜などをじっくりと煮込んだもの。


魚介は控えめで、動物系と野菜の甘味が強調されたスープ。


このバランスが良いですね。


とても美味しいです。

けっこう後を引きます。




そして、このラーメンの主役である「手打ち麺」。


この縮れ感、乱切りというわけではないですが、太さのまばらな
平たい麺が良いですね~。


ツルンとした口当たり、コシのある歯ごたえ。

しっかりとしたスープとの絡み。



コイツは美味いですね~!


食感がたまらんです。

手打ち麺ならではの「コシ」、これは機械では出せないでしょうね。



この麺は、マジで美味いです。


この麺があれば、「かけラーメン」でも良いくらい。

具が少ないのは自信の現れ?


わかるような気がします。



そして、その具。


少ないながらも中々秀逸です。


まあ、メンマは、割と普通ではあります。


でも、チャーシューが美味い。


噛むとホロッと崩れるやわらかさ。

しっかりと沁みた味。


やや小振りながらも、これが2つものっているのはラッキーですね。

このチャーシューがあれば、他の具はいらないかも。


そのくらい主張の強いチャーシューです。




あっという間の完食です。


青竹踏みの手打ち麺というと、「佐野ラーメン」が有名ですよね。


僕は、本場の「佐野ラーメン」を食べたことがないので、
違いは良くわからないのですが・・・。


でも、同じように、青竹踏みの手打ち麺を使っているお店で、
「中華そば 葉山」というお店が都内にあるのですが、
個人的には、「十八番(おはこ)」の方が好きですね。

まあ、基本的にラーメンの種類が違うのですが・・


僕は、十八番(おはこ)の方が美味しいような気がしました。


まあ、好みの問題ですけどね。



とりあえず、「十八番(おはこ)」、美味しかったと思います。



で、僕の悪いクセで、いろいろと歴史のあるお店を見ると、
その歴史を辿ってみたくなるんですよね~。


つまり、「高揚」・・・。

その本家本元は現在はないですし、「十八番(おはこ」こそ
その後継店といってもおかしくはないのですが・・・

ただ、一応暖簾分けとして、「高揚」を名乗って営業しているお店が
まだ存在していることは、すでに触れました。


今度は、そこに行ってみたくなっちゃったんですよね。



なので、機会を見つけて、「新高揚 新宿店」、「高揚 東中野店」、
ここいら辺にも訪問してみたいと思ってます。



その時は、ブログにも記事アップしたいと思います。

十八番(おはこ)_看板

十八番(おはこ)

十八番(おはこ)

[データ]
●店名:十八番(おはこ)
●住所:東京都中野区大和町2-2-2
●交通:西武新宿線「野方」より徒歩7分
●営業:[月・火・木~日]11:30~15:00・17:00~21:00
●定休:水曜




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